今までにAndroidSDKに付いてくるエミュレーターから始まりx86用androidバイナリをVMWare上で動作させたり、Genymotion、BlueStacks、Windroy、andy、Windroyeと各種有名ドコロのandroidエミュレーターを試してきました。
皆登場時は、不安定ですがバージョンアップを繰り返すうちに安定して動作するソフトも増えまた、動作速度も早くなって来ています。
一時期Windroyが世間でもてはやされた時期にWindowsネイティブアプリとして動作するので少々期待しましたが結局Windroyは、android4.0系のまま更新も止まり同じ作者のサイトには、WindroyeなるVirtualBox上で動作する仮想マシンとして動作する物の更新が昨今続くようになったのでたぶんWindroyは、開発が終わってWindoryeの更新になるのだと思われます。
そしてBlueStacksは、基本無料では、ありますが要らないソフトテンコ盛りの上試用した際に動画や音声周りの問題や動作しないソフトが多かったのでスルー。
andyも無料ですがVirtualBox上で動作するのと特に利点らしい利点がなかったのでスルー。
すると自動的にGenymotionが残ります。Ver1.1の頃は、やはりGenymotionも不安定だったのですが最新の物は、以外に安定してきています。と言ってもまだ、長時間使用すると反応が無くなったりする事があるのですけど。(androidOS自体の問題かもしれませんが)
各種のAndroidバージョン毎の仮想マシンが作成できるのでスマホアプリ開発者には、重宝すると思います。動作速度もまぁまぁだし。AndroidSDKに付いてくるものに比べたら雲泥の差ですしね。
新型エミュレーター
と、思って昨今は、Genymotionを愛用していたのですがネットで昨年の夏頃に新しいandroidエミュレーターが出現したという話が出ていました。ただ、出ては、居たのですがどうも不具合が多いみたいでしばらく様子見だなと思い知らんぷりをしていました。
その後もそんなに新しい試用情報等が個人ブログに上がる事も無かったのですが2点気になる事がありました。
それは、なんとこの新しいAndroidエミュレーターは、有料である点です。お金を取ると言う事は、それだけの自信があるということなのでは?
と、言ってもたったの9.99ドルなので日本円で1200円位(1ドル=120円計算)ですのでシェアウェアみたいなものです。
そしてもう一つ気になったのが制作している企業です。
アメリカのAMIです。
そう、あのAmericanMegaTrendsです。
えっ知らない???
PC用マザーボードのBIOSを制作している企業です。世界中のPC用マザーボードBIOSのほぼ全てをPhoenics(AWARDも吸収)とこのAMIの2社が独占しているような状況です。
日本企業のPC用BIOSもこのどちらかのOEMみたいなものです。と言ってもAMIは、最近PCサーバー用が殆どでPC用は、あまり無いみたいですけど。(サーバーといえどIAサーバーなどという名前が出てきた頃から中身は、パソコンと同じなので気にする必要は、無いのです。うん。)
そのような企業であればPCの中身を知り尽くしているはずなのでエミュレーター作成の為の知識などは、相当高いものがあると期待できます。
「えっ?有料なんでしょ?」と思うかもしれませんが30日間は、機能制限無しのフル機能版を試用することができますので試用するのです。チャレンジ精神をなくした人など生きた屍と同じ・・・かどうか知りませんが試用する価値は、あります。(当方は、試用した後で価値があると思いました。)
という訳で今回は、AMI製「DuOS」に関してです。
環境設定
まず、DuOSのサイトからダウンロードします。DuOSのトップページにあるダウンロードからダウンロードするとWebインストーラーがダウンロードできます。これを使用すると勝手にPC環境をチェックして適切なDuOSをインストールしてくれます。
ダウンロードと書いてある直下にある「OtherDownloads」をクリックすると64Bit用と32Bit用のインストーラーを個別にダウンロードすることもできますが先のWebインストーラーを使用してもOSに合わせて32/64Bitが選択されて結局ダウンロードされますので特に個別にダウンロードする必要は、無いと思います。
ただ、Webインストーラーは、あくまでもインストーラーであってDuOS本体は、起動後ダウンロードされる仕掛けなので自分がどのOSを使用しているか分かる人は、32/64Bitの物を選択してダウンロードするのも手です。後、オフラインのPCにインストールしたい場合。
本体は、160MB程度あります。
当方は、Win7-64Bit上でWebインストーラーを使用したのでWebインストーラー起動後インストーラーが勝手に64bit版を選択してダウンロードしてくれました。
ダウンロード後色々設定などが行われ・・・
この画面が出たらインストール終了です。
そういえばインストール先を聞かれなかったような・・・。全自動ですね。
インストール終了後ブラウザが開いて非常に重要な情報を表示します。
ブラウザの上に「AMIからのメールを送るから登録して」ダイアログが出ていますが入れずに閉じても大丈夫みたいです。
しかし、ブラウザは、駄目。GooglePlayのインストール方法が表示されているのです。
このDuOSは、初期状態では、GooglePlayが入っていない(DuOSが有料なのでたぶんライセンス的な理由だと思います)ので必要な場合は、自分でインストールしないといけません。
とりあえずGooglePlayの入れ方は、分かったので後ほど入れるとして今は、GooglePlay無しで進みます。後で入れます。
Windowsのスタートメニューから登録されたショートカットを見るとDuOS以外にも「DuOS Configuration Tool」なる物があります。
どのような設定があるのかとこちらをクリックすると下のようにDuOSを起動するようにメッセージがでますのでとりあえずDuOSを起動してみます。
DuOS起動
PCのデスクトップにショートカットが作成されているのでそれをツンツンしてDuOSを起動します。すると黒背景にANDROIDという文字がピカピカして起動中であることを示します。AndroidSDKに付いてくるエミュレーターだとこの表示が非常に遅いのですがDuOSは、滑らかに表示されているので高速動作への期待が高まります。
そして・・・
あれ???
なんか30秒程度で起動したのですが・・・。Genymotionですら2~3分程度待つのに・・・。
新規にandroid端末を起動すると出てくる使い方画面です。そういえばスライドロックは、掛かっていないみたいです。
で、OKをクリックすると初期画面です。タブレット配置なので横長画面です。それと基本全画面表示ですね。
Androidのバージョンは、4.2.2です。4.4系への移行が急激に進んでいるようですが4.2系は、現在最も使用者数が多いバージョンらしいので問題ないでしょう。
デフォルトでインストールされているアプリは、これだけ。無駄な意味不明アプリがなにもなく大変好印象。
「えっ、余計なアプリの無いandroidってこれしかメモリ使用しないの???」と思えるようなメモリ使用量。
そして驚異の低メモリ使用量。他のエミュレーターでは、この倍程度は、使用しています。メーカーの売りの一つとして「Windowsタブレット上でも快適に動作するよ」というだけの事は、あります。
DuOSを終了するとAndServMgr.exeというプロセスが残るみたいです。大したメモリ使用量じゃありませんが。
ここまでの操作性ですが他のエミュレーターのように引っかかりや表示の不具合等が今のところ目に付きません。
動作速度も信じられない位高速です。実機より早いです。PCでソフトいじるのと同じような感覚です。
インストール終了段階で自動的に日本ロケールが選択されて日本語表示になり日付け時間も東京合わせになりました。
ただ、PCの物理キーボードが使用できるのですが日本語レイアウトが無いのが問題かもしれません。(簡単に109配列にする対応方法は、別記事にします。)
普段は、「インストーラーに従ってインストールしてね。」の1文で終了してしまうインストール作業を記述しましたが予定より長くなったので今回は、インストール編として終わって次回、実際にスマホアプリの動作チェックなどを記述します。
次回は、ネットワーク設定、日本語キーボード対応、動画、音声、動作速度等一回で書き終えるでしょうか?
興味がある方は、そちらもどうぞ。
参照:
AMIのDuOS公式サイト「DuOS-m」
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