PR

このサイトは、広告などを含みます。

最終更新日:

スマホ通信速度の広告等への記載が実測値の平均に強制へ

 総務省は、広告などで表示するスマートフォンの通信速度を、実際に計測した速度(実効速度)で表示するように大手携帯電話3社に求める。
引用元:読売新聞

携帯通信の現状

スマホのLTEといえば110Mbitや150Mbit等さも高速な通信ができるかのような表記で各携帯キャリアが書き立てています。
 この通信速度は、基本的に理論上最大で110や150Mbitの通信ができる可能性があるという事ですが実際は、通信開始時や途中の同期等に通信を行うためのパケットが飛ぶ為実際に純粋にユーザが転送したいデータは、だいたい0.8倍程度になる上に電気信号は、他の機器や自然の電磁波やヨロズのいたずら等その場所や時々の状況によりよろしく無い影響を受けるのでその都度転送可能な速度は、ズンドコ遅くなるのが現状です。
 更にネットワークの途中にある通信用の機材の能力や接続してくる他のユーザーが殺到すれば盆暮れ正月や行楽シーズンに発生する高速道路の渋滞のようにその能力を発揮できない状況になります。
 もともと大手携帯3社のネットワークは、世界でたった1台のみで通信した場合にどの位の速度が出るのか不明ですがたぶん最高速度は、出ないのだと思います。回線使用状況に応じて1回線あたりに割り当てる通信可能帯域に制限もあるでしょうし基地局の能力等も影響が出るので最高速度は、抑えれるのだと思います。
 まぁ、その辺りは、一般人が考えても想像の域を出ないから仕方ないのでそっとしておくとして。
 最近は、雑誌等で山手線一周やある電車の路線上で駅毎に通信速度を計測して掲載するような記事が数ヶ月に1回程度出ることがあります。
 個人のブログなどでも自分で計測して掲載している人もいるので比較的各社の実情を把握し易くなっている気がします。


 その内容を見ると東京駅の前だとSoftBankが早くて新宿の前だとdocomoが早いとか一応の数値は、参考にできるのですが駅前で遅かったら線路からちょっと離れただけで悲惨な事になりそうな気がしてしまいますから各社その辺りは、力を入れているでしょう。
 で、今度は、高速道路沿いや山にハイキングに行ったり自転車に乗って計測したりしたデータなども比較的多くなってきているのでその結果を見る限り首都圏では、概ね電波自体は、どこでもつかむようなイメージです。
 が、電波を掴んでも実際にデータの授受が可能かどうかは、別です。携帯は、無線通信なのですが電波というものは、風が吹いただけでも影響を受けるものらしいです。
 デジタル化されてから余り無い気がしますがアナログ放送だった頃のTVだと強風が吹くとドラえもんがムンクの叫びのような顔になったりすることがありました。あれは、電波の乱れから必要なデータが受信できてないから起きるとのことです。
 同じ電波で通信している携帯電話も同じでデータが問題なく授受できないとエラーデータとして破棄されてその分が速度低下になります。
 混雑、機器の能力不足、気象条件、電磁波等各種の要因が重なってデータ伝送速度が遅くなります。
 ここまでを読むとどうやっても110Mbitや150Mbitの理論値最高速度など最初から出ようはずも無いという事は、科学的な話が大嫌いな人でも薄々は、感じられたと思います。

今後の通信速度掲載に関して

で、そのような状況の携帯電話にあって最高速度がどうのとか話をしてもかなり間の抜けた話になっていると思います。実際には、お昼時や夜など全然データが落ちてこないとか猛烈に遅いとかイライラさせられた事がある人は、多いと思いますがそのような時間帯の実測値の平均を計測して広告等に掲載せよというのが総務省のお達しです。長っ。まだ、そうしたいレベルのお達しみたいですが。
 110Mbitとか今度出てくる225Mbitとか最高速度の理論値が高速になっても実際の転送速度等は、大抵1Mbitから良くて20Mbitでしょうし仮に最高速度で通信できたとしても通信料制限があるので意味があるとは、思えません。
 良く、携帯キャリアは、混雑解消には、莫大な設備投資が必要と言います。そんなに携帯端末の最高速度が高速になっているなら基幹回線と基地局の間もその高速な回線を設置しておけば安いのでは?基地局にテザリング可能なスマホ置いておいてそこに基地局の高出力なあのデカイアンテナ通信させれば安価に設備投資できるのでは?とか日和った考えも浮かんでしまいます。やらないのは、それだけ不安定な通信方式であると言うことを重々承知なのでは?とかね。

最後に

まぁ、冗談は、さて置き実速度の平均値が各キャリア自身の手で公開される訳です。ここで問題になるのは、どの場所で何時何分に計測した平均?という事です。場所や時間によって平均速度など変わってしまいますしやるとすればかなり条件の良い状況で計測を行なって少しでもあたかも高速通信が可能であるかのような広告を出したいはずです。
 理論上の最大速度だと通信規格の最大値なので各社同じ速度ですが実速度平均だとそれがウリ文句になりますしキャリア選択の参考になります。
 今までは、つながりやすさという点が重視されていましたが実行速度も付加される事で選択時に具体性が上がる事になります。
 まぁ、つながりやすさも結構インチキが入っていたらしいので実行速度も同じような結果になるんでしょうけど。
 雑誌やブログの計測記事みるとMVNO各社等は、お昼ごろだと悲惨な事になりそうですね。
という感じです。

0 件のコメント :

コメントを投稿