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Google Chrome上で動作する噂の「ARC Welder」というandroidエミュレーターを試してみました。

 突如出現したandroidエミュレーターである「ARCWelder」。
 今までは、androidエミュレーターといえばWindowsネイティブの単体ソフトやVirtualBox上で動作する仮想マシンが主たる物でした。
 しかし、「ARCWelder」は、Google関連からWebブラウザの「Google Chrome」の拡張機能として動作するandroidエミュレーターとして出現しました。
 「ブラウザ上でandroidアプリが動作する?!」Webブラウザといえばセキュリティの問題などでPC上の機器やディスク領域などへのアクセスが厳しく制限されている筈なのにそんなブラウザの上で激しくディスクアクセスするようなandroid用スマホアプリが動作するのだろうか?と疑問に思います。
 そこで、いつもの如く早速動作実験です。Windroyというエミュレーターが出現した際も何故か関連各方面のWebサイトでほぼ同時に話題を取り上げられてあっという間に大人気ソフトになっていた気がしますが今回の「ARCWelder」も検索を行うと4月3日前後の更新日時の記事があっちゃこっちゃに出現しています。きっとどこかの誰かが意図的にあちらこちらで取り上げるように仕組んで・・・げふんげふん

インストール

ARCWelderのインストールは、GoogleChromeの拡張機能なのですごく簡単です。
chromeの右上にある横棒3本アイコンをクリック。
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メニューからその他のツールをクリック。
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メニューから拡張機能をクリック。
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 拡張機能一覧の一番下までスクロールして左下にある「他の拡張機能を見る」を開くとchromeウェブストアが開きます。
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chromeウェブストアで「ARCWelder」を検索すれば後は、インストールだけと思い自分も最初探したのですが検索結果に出ませんでした。なぜ?まだ、登録から時間が経ってないからでしょうか?
 とりあえずこちらからどぞ->Chromeウェブストア「ARCWelder」
 そして上のリンクを開いて右上にあるインストールをクリックするとファイルのダウンロードが始まって勝手にインストールされます。ここで多くの人が「あれ?」と思うでしょう。反応がなくなったように見えるので。そう、ファイルが結構大きいのです。100MB以上あった気がします。(後デベロッパーモードの拡張がどうとかいうのが出るかもしれませんがその場合は、拡張を使用しないとインストールも使用もできないです。)
 ですが右上のボタンが「アプリを起動」になればインストールは、完了しているので大丈夫。
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アプリ動作実験

そして、おもむろにそのボタンをクリックして起動するとWelcomeされます。右下にあるボタン「Choose」をクリックすると「ARCWelder」の上で動作させるアプリやその他情報を格納するフォルダを選択する為のフォルダ選択ダイアログが表示されます。とりあえず容量が100MB以上あるフォルダを選択します。なぜ100MB以上かというとなんとなくその位かな、と思ったので。でも、格納フォルダを選択してフォルダにファイルを作成すると言う事は・・・ブラウザがローカルにファイルを作成するという事で・・・危なくないのでしょうか?まぁ、chrome拡張の機能としてあるんでしょうけど。MicrosoftがIEやActiveXでやろうとしたらセキュリティの専門家とかいう人達から大反対にあった気がしたのは、気のせいでしょうか???
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 格納フォルダを選択すると準備完了です。アプリは、「Add your APK」という部分をクリックするとapkファイル選択用のファイル選択ダイアログが表示されます。ARCWelderは、スマホアプリの実ファイルであるapkファイルを必要とします。他のandroidエミュレーターのようにGooglePlayから勝手にダウンロード&インストールという訳には、行きません。
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今回は、なんとかクッキングのように机の下に既に用意してあるapkファイルを使用して話を進めます。
当方の自作アプリなのでapkがあります。でへ。地図アプリなのですがapkファイルを選択後マウスカーソルがクルクル待っててねカーソルに変わります。ここで動作可能なアプリかチェックしているみたいです。動作可能だと下の画面になります。
 orientationは、画面の縦と横設定
 FormFactorは、画面解像度でTabletが中位、Phoneが最小、Maximizedが画面いっぱいと表示サイズが変わります。
 ClipboardAccessは、クリップボードへのアクセス。ブラウザがクリップボード触るのは、よろしくないとかでIEのデフォルト設定だと操作確認が入ったような・・・。まぁ、Chromeなら平気なのでしょう。
 OAuthClientIDは、良く分かりません。
 AdditionalMetadataも何かに使う事があるのでしょうね。
 その下のGoBackは、apk選択画面に戻ります。他のアプリを選択する際にクリック。
 DownloadZIPは、現在読み込まれているアプリのデータがzipでダウンロードできるみたいです。
 LaunchAppは、現在読み込まれているアプリ実行です。
 そして、言語変更や時間変更等の設定項目も無いので基本英語で日時は、どこの日時だろ?
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 で、1個目の自作アプリですが撃沈。アプリ自体は、起動していますがGooglePlayが無いので動作できませんでした。まぁ、でもアプリが起動するだけすごいかも。
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 次のアプリを試そうと次のapkを選択後起動しようとすると以前のアプリを削除要求というのが来ます。どうやらARCWelderは、アプリを1個しかインストール出来ないみたいです。他のアプリを使用すると必ず1個前に読み込んだアプリを削除してね♪と言われます。たとえ前回と同じapkであったとしても。
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 次は、練習で作成した自作アプリのゲームっぽい物。こちらは、完全動作でした。なんと、音楽も問題なく流れます。びっくり。
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自作アプリだけでは、世間の方は、解らないと思いますのでソリティアです。完全動作。
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Jwezという天気予報を見るアプリ。完全動作。広告まで完全表示。びっくり。
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SmartNewsというニュースを見るアプリ。完全動作??。
動画は、視聴可能と不能両方。
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全国バス乗り換え案内というバス路線の検索アプリ。
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路線検索も出来て完全動作。
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X-ploreというファイラーアプリ。フォルダも開けます。完全動作。
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 それ以外のツール系では、Youtubeは、読み込みましたが起動がダメ。動画がダメなんでしょうか?謎。
次は、ゲーム。
有名ドコロでクラッシュオブクランとかいうゲーム。ダメです。読み込みません。
その他、ソードアート・オンライン、World of tanks Blitz、自衛隊コレクション、リア厨爆発しろは、全部読み込みません。
 ゲーム系は、ダメでもツール系は、快適に動作します。動作速度も申し分ありません。ここまで動作するとやはりどんなハードエミュレーターになっているのか知りたいので調査です。
 Android System InfoというAndroid端末のハードウェア情報を表示するアプリを試したところ動作しました。RAMが504MBしかありません。ROMは、2GBで1GBの空き。
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 OSは、android4.4系みたいです。CPUは、ARM系になっています。ネットワークは、Wifiがエミュレートされているみたいです。経路探索やニュースが読み込めましたしね。
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アプリのapk取得方法

ここまで読むという事は、ARCWelderに相当興味がある方だと思いますのでapkファイルを取得する方法も一応記述しておこうと思います。
 用意するものは、Genymotion上でGooglePlayが実行できる環境のみ。
後は、GenymotionにGooglePlayからお好みのアプリをインストールします。Genymotionは、標準でSuperuserが使用できるのでroot機能を使用可能で尚且つPCの共有フォルダに接続可能なファイラーを用意しroot機能を使用可能にします。
 当方は、X-plorerというアプリを使用しました。
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 後は、インストールされているapkからお好みのものをPCにコピーするだけ。アプリがインストールされているフォルダのパスは、/data/appです。superuserが使用できないと通常は、見ることも出来ません。
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注意事項

ARCWelderの動作には、デベロッパーモードの拡張機能を使用するにしないといけないのでセキュリティ的に色々と警告が出ます。「ほら、やっぱりIEが出来ないようにしているのをChromeは、例外が可能な機能を追加しているんですやん」
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アプリ動作実験を行なって

正直ビックリです。動作速度は、問題なし。起動速度もそれなりに早いです。ただ、毎回1アプリ毎に読み込んでは、エミュレート部分も含めて起動なのでアプリ単体のみの起動だと時間がかかります。でも、他のandroidエミュレーターは、OS自体の起動にすこぶる時間がかかるので1個のアプリを少々使用したいという時には、全然高速です。他のエミュレーターが起動してくる時間より全然早いです。1-2分程度(PCのCPUは、E8400)。
 Chrome上で動作するandroidエミュレーターは、正直1個めでは、無く昨年の夏頃にARCChonというのがありました。が、これ、ダメなんです。アプリが動作しない。付属の動作実験用アプリ以外のアプリがなにも動作しないという優れもの。
 この時の印象が有ったのでまた、どうせ動作しないんだろうなぁ・・・。と思っていました。
 が、大多数のアプリが動作します。が、ゲーム系は、殆どダメです。バスや電車の経路探索が動作しているのでネットワークは、つながっているみたいです。
 たぶん、ゲーム系は、他のandroidエミュレーターと同じくOpenGL周りの対応がまだなのでは、無いかと思います。
 Youtubeアプリが動作しないのは、動画のコーデックが無いのが原因か?と思いSmartNewsの動画を開くと・・・見れますね。むむ。Youtubeアプリの何かが悪いのでしょう。
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 ブラウザ上でこれだけ動作すれば将来的に期待が持てます。ブラウザ上という事で制約が多いのでしょうけどゲームがもう少し動作してもよさそうな気がするのでゲーム関連の動作にも力を入れて欲しいです。
 そうすればチョコチョコっとスマホアプリのゲームをプレイするとか可能になりますしこれを使用してWebアプリとかと連携してサービスとかできそうな気が・・・。
 でも、HTML5が出現して「Flashいらね」になって来たのですからHTML7くらいになると「androidアプリいらね」になって皆Webアプリになるのでしょうか?
 Googleは、皆HTML化してChromeOS上で全てのアプリが動作する未来という事を考えているようですが今は昔、10年ぐらい前に同じような事をMicrosoftという企業が「PCには、Webブラウザさえ入っていれば他のソフトは、いらんのだ」的な事を言っていたのがなつかしい・・・。
 WebアプリというかHTML上で全てのソフトが実現されるようになるのは、まぁ良いとしてもその前にまずHTMLやらCSSやらのいい加減な仕様とメンテナンスの悪さを何とかする方が先なんじゃないの?後ついでにandroidOSも。
 そもそもjavaで作成したソフトは、JavaVMがあればどんなOSの上でも動作するというコンセプトは、どこ行ったんだ?
 という訳で意外にARCWelderは、ツール系アプリなら動作しますよ。というお話でした。
 ちなみにARCWelderは、純粋なアプリ実行のみの機能なので他の仮想マシンの用にadb接続してデバックとかできません。やり方があるのかどうか知りませんが。

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